大使
違う立場のあいだに立ち、両方の言葉に翻訳できる人。
自分と違う考え方に出会ったとき、否定より先に「どういうことだろう」と興味が向きます。相手の言い分を相手の枠組みのまま理解できるので、対立している二人のあいだで通訳のような役回りになりがちです。新しい環境にもなじみやすい。
こんな場面が思い当たるかもしれません
険悪になった二人の話を両方聞いたあと、「たぶん同じことを別の言葉で言っていますよ」と切り出せる人。
持ち味
- 立場の違う人の言い分を、その枠組みのまま理解できる
- 初めての環境を身構えずに面白がれる
- 板挟みの場面で両方から信用されやすい
気をつけたい場面
- 両方の言い分が分かるぶん、自分の立場を決めるのに時間がかかる
- 橋渡しが続くと自分の消耗に気づきにくい
ここに挙げたのは短所ではありません。同じ性質が、場面によって別の出方をするというだけのことです。
この呼び名をつくっている軸
- 開放性(Openness)が高めに出ています
- 協調性(Agreeableness)が高めに出ています
- 誠実性は穏やかに出ています
- 外向性は穏やかに出ています
- 神経症傾向は穏やかに出ています
5つの軸のうち、どれが真ん中(50点)より上に出たかでこの呼び名が決まります。
同じ大使でも、2つの出方があります
5つの軸の差の大きさによって、呼び名の頭に言葉がつきます。同じ大使でも、ここが違うと日々の感じが変わります。
- 突き抜けた大使——いちばん高い軸といちばん低い軸の差が30点以上ありました。得意な方向がはっきりしているぶん、力を出せる場面とそうでない場面の差も出やすくなります。自分の強い方を活かせる場所を選べると、力がまっすぐ出ます。
- しなやかな大使——いちばん高い軸といちばん低い軸の差が30点未満でした。どれかに振り切っていないぶん、相手や場面に応じて出方を変えられます。「自分はこういう人間だ」と言い切りにくい代わりに、噛み合う相手の幅が広いタイプです。
近いとされる活動
開放性の高さは、芸術や研究のような探究的・創造的な関心と結びつきやすいことが知られています。協調性は、チームでの協働や対人的な支援と関連することが報告されています。
- Barrick, M. R., & Mount, M. K. (1991). The Big Five personality dimensions and job performance: A meta-analysis. Personnel Psychology, 44(1), 1–26.
- Barrick, M. R., Mount, M. K., & Gupta, R. (2003). Meta-analysis of the relationship between the five-factor model of personality and Holland's occupational types. Personnel Psychology, 56(1), 45–74.
この呼び名は、行動のクセを役どころにたとえたものです。向いている職業を示すものではありません。採用や人事評価の判定材料として使うことは想定していません。
近い人物像として語られる人
新渡戸稲造——『武士道』を英語で著し、日本と西洋のあいだで説明役を担った人物として語られます。
この人物が診断を受けたわけではありません。伝えられている人物像からの見立てであり、実際の性格を示すものではありません。
近いタイプ
このタイプについての注意
Big Five は本来、5つの連続したスコアで人を表す考え方です。ここにあるタイプ名は、そのうち高く出た2つを取り出しただけの要約で、その人の本質を言い当てるものではありません。別の日に受ければ、隣のタイプになることもあります。スコアそのもののほうが、ずっと多くを語ります。
診断に使っている質問項目と採点方法はこの診断についてに、5つの軸の意味はBig Fiveとはにまとめています。