戦略家
構想を描き、形になるところまで持っていく人。
「面白そう」で終わらせず、どうすれば実際に動くかを同時に考えています。新しいやり方を試すときも、手順を頭の中で組み立ててから動くので、話が絵に描いた餅になりにくい。時間のかかる計画でも、最初の一歩を具体的に置けるのが持ち味です。
こんな場面が思い当たるかもしれません
白紙に構想を書きつけたあと、そのすぐ横に「今週やること」を書き足している人。
持ち味
- まだ形のないものに、具体的な第一歩を置ける
- 長い時間がかかることを投げずに進められる
- 新しさと確かさのどちらにも偏らない
気をつけたい場面
- 全体像が見えないまま動くことを求められると消耗しやすい
- 練る時間が取れないと着手が遅れる
ここに挙げたのは短所ではありません。同じ性質が、場面によって別の出方をするというだけのことです。
この呼び名をつくっている軸
- 開放性(Openness)が高めに出ています
- 誠実性(Conscientiousness)が高めに出ています
- 外向性は穏やかに出ています
- 協調性は穏やかに出ています
- 神経症傾向は穏やかに出ています
5つの軸のうち、どれが真ん中(50点)より上に出たかでこの呼び名が決まります。
同じ戦略家でも、2つの出方があります
5つの軸の差の大きさによって、呼び名の頭に言葉がつきます。同じ戦略家でも、ここが違うと日々の感じが変わります。
- 突き抜けた戦略家——いちばん高い軸といちばん低い軸の差が30点以上ありました。得意な方向がはっきりしているぶん、力を出せる場面とそうでない場面の差も出やすくなります。自分の強い方を活かせる場所を選べると、力がまっすぐ出ます。
- しなやかな戦略家——いちばん高い軸といちばん低い軸の差が30点未満でした。どれかに振り切っていないぶん、相手や場面に応じて出方を変えられます。「自分はこういう人間だ」と言い切りにくい代わりに、噛み合う相手の幅が広いタイプです。
近いとされる活動
開放性の高さは、芸術や研究のような探究的・創造的な関心と結びつきやすいことが知られています。誠実性は、職種を問わず仕事のやり遂げ方と関連が報告されている軸です。
- Barrick, M. R., & Mount, M. K. (1991). The Big Five personality dimensions and job performance: A meta-analysis. Personnel Psychology, 44(1), 1–26.
- Barrick, M. R., Mount, M. K., & Gupta, R. (2003). Meta-analysis of the relationship between the five-factor model of personality and Holland's occupational types. Personnel Psychology, 56(1), 45–74.
この呼び名は、行動のクセを役どころにたとえたものです。向いている職業を示すものではありません。採用や人事評価の判定材料として使うことは想定していません。
近い人物像として語られる人
伊能忠敬——55歳から全国を歩いて測量し、17年かけて地図を作り上げた人物として語られます。新しさへの関心と、気の遠くなる作業を続ける力が同居していた人物像です。
この人物が診断を受けたわけではありません。伝えられている人物像からの見立てであり、実際の性格を示すものではありません。
近いタイプ
このタイプについての注意
Big Five は本来、5つの連続したスコアで人を表す考え方です。ここにあるタイプ名は、そのうち高く出た2つを取り出しただけの要約で、その人の本質を言い当てるものではありません。別の日に受ければ、隣のタイプになることもあります。スコアそのもののほうが、ずっと多くを語ります。
診断に使っている質問項目と採点方法はこの診断についてに、5つの軸の意味はBig Fiveとはにまとめています。